Gastronomie

「おいしそうに食べるわね」

あなたの特技を3つ教えてと言われても困ってしまうけれど、ひとつはすぐに答えられる。

「おいしそうに食べること」だ。

正確に言うと、相手に「おいしそうに食べているなと思ってもらうこと」だ。

どういう仕草をすればそうなるのか、自分ではわからないけれど、家族や友人、仕事関係でもそう言ってもらえることが多い。

お店で食べていると、隣のテーブルに座ったお客さんが不思議と僕と同じものを注文するなんてことも多い。

学生の頃、デートのときに「あなたって本当においしそうに食べるわね」と言われる度に「だって、おいしいからね」と適当に答えていた記憶があるが、実際においしいと感じていることが多いのだ。

僕は、自分がいま本当に食べたいものが何か良くわかっているし、イタリアンなんかに行っても「今日は日替わりでいいや」みたいなことは、まず無い。

お店にとっては面倒な客かもしれないけれど、自分にとって本当に美味しいと思えるものをお腹いっぱい食べるというのはとても幸せなことだ。

それで、今日もお店のカウンターには『キノコとベーコンの和風バターしょう油』のパスタが並ぶことになった。

残暑が厳しかろうと、僕は海苔とか大葉がどっさりと盛られたアツアツの和風パスタが食べたいのだ。

Lectio

レモンエロウの衝動 (しょうどう)

-変にくすぐったい気持が街の上の私をほほえませた。

丸善の棚へ黄金色に輝く恐ろしい爆弾をしかけてきた奇妙な悪漢が私で、もう十分後にはあの丸善が美術の棚を中心として大爆発をするのだったらどんなにおもしろいだろう-

檸檬 / 梶井 基次郎

IdeaStyle

いい靴を履きなさい

立秋を過ぎたとはいえ、まだ日が長い。

ひと仕事終えて時計を見ると17時。

さて遊びに出掛けようと思って街に出ると、やけに脚が疲れていることに気付く。

自分は所謂 “健脚” の部類に入ると思っていたが、年々自信がなくなってきた。

考えてみれば、70kgだか80kgだかの体重を毎日、長年に渡って支えてきたわけだから少しは身体を労ってやることも必要なのかもしれない。

それも革靴を育てている時期なんかは尚更、足元に負荷が掛かる。

これが自分にピタリのスニーカーなんかを履いてたりすると、朝から晩まで平気で街歩きできちゃったりするんだよな。

靴とベッドはいいモノを。

何かの本で読んだのか、実際にそう言われたのか思い出せないが、これは至言だ。

IdeaStyle

藺草 (いぐさ) ラグ

「子供のプレイルームは畳敷きにしようか」

引っ越しの前には妻とそんな話をしていたのだが、いつのまにかフローリングに各々がお気に入りのラグを敷くことで落ち着いてしまった。

今年は梅雨が長かったせいか、一気に押し寄せてきた猛暑はちょっと身の危険を感じる程のレベル。

なんとか涼を取る工夫を考えていたところ、イグサのことをふいに思い出した。

妻が間に合わせに買ってきた畳(風の)カーペットだが、とにかく涼しい。

藺草には吸湿性とか抗菌効果とかあるらしいよとか言って夫婦で悦に入っていたのだが、嬉しいのは息子がゴロゴロして楽しんでる姿が見られること。

そして何と入っても足裏の感触。このザラザラザクッとした感じ。日本の夏だ。