世代、という意味では窪塚洋介かな、と思う。
『池袋ウエストゲートパーク』や『漂流教室』、映画『GO』も。
でもやっぱり強く記憶に残っているのは『ストロベリーオンザショートケーキ』。同世代の女の子を演じた深田恭子や内山理名らも僕らの世代を代表する女優。
ABBAの印象的なフレーズがいつまでも耳に残る。
あの頃は恋に、人生に、何かと悩ましい年頃で、ドラマを観ても心臓を鷲掴みにされたような思いを抱く瞬間が数多くあった。役柄に自身を投影していたのかもしれない。
現実の世界はそれほどドラマティックでもないし、ときにはシニカルな状況に置かれて溜息をついたりもするけれど、まぁ悪くない未来が待っているよと、あの頃の僕に言いたい。
要は、その時その時を一生懸命に生きればいいのだ、と思うようになった。
ショートケーキにのった苺を最初に食べてしまったとしても。