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春になれば

虫にも快適な家、棲みよい街というのがあるのだろうか。

俄かに昆虫や海洋生物に興味を持ち始めた息子と虫捕りに出掛けるのが、この頃のマイブームだ。

冬の間中、カチコチの雑木林を歩いては「寒い時期には虫たちは寝んねしてるからね」と息子に語りかけてきた。

その反動からか、4月に入ってからは毎日のように季節はずれの虫捕り網とカゴを持って公園へ向かっている。

2時間歩いても見つけられるのはダンゴムシや蟻などの矮小な虫たちばかり。それでもこの小さな宇宙を抱えた少年にとっては宝物のような存在に見えるらしい。

半月ほど同じルートを何度も何度も歩いていると、どこ(どの木)に、誰(どの虫)が、何人(何匹)くらい住んでいるか、見当が付くようになってくる。

人口過密地域もあれば、広大なエリアに少しの虫しかいない、過疎地域もある。

思えば自然界における資源(おもに食糧)もまた有限であり、彼らが生き延び、種を保存していくためにはどこで暮らしていくか、立地が重要であることは言うまでもない。

みたいなことをモソモソ考えていたら、地を這う虫たち(僕たち人間もそうだ)を余所に、綺麗な蝶が目の前を悠々と過ぎていった。

春になったんだよ、と息子は笑った。

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