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令和元年5月1日

新緑がまぶしい5月、我が国は改元の日を迎えた。

年末でもないのに、除夜の鐘を待ち侘びる大晦日の夜のような昂ぶりが世に満ちていた。

厳粛な心持ちと改元の瞬間へのちょっとした期待感から、僕もなんとなく眠れずにNHKを観ていた。

平成31年4月30日は、冷たい雨の降る日だった。平成と呼ばれた30年と4ヶ月の月日は、平和ではあったけれど、この国の人々にとって決して平穏なばかりではなかった。

零時の瞬間、花火があがった地域もあったけれど、憲政史上はじめての前天皇の御崩御を伴わない改元という我が国のお祭りは、なんとなく粛々と過ぎていった。

いくらか拍子抜けした感じと安堵が入り混じり、渋谷のセンター街や大阪の道頓堀に集まった若者もどう騒いでいいかわからない様子。

ハッピーニューイヤーではないし、twitterが推してくる『ハロー令和』もいまいちだし…でもまぁとりあえずオメデトウという気持ちは皆同じだっただろう。

僕も幾分昂ぶった気持ちの行き先を見つけられぬまま、ベッドへ向かった。

寝室では妻と小さな息子がスースーと音を立てて、気持ち良さそうに寝ている。僕も目を瞑り、眠りに落ちる前になんとなく祈りを捧げた。

ああ、この平和な(いくぶん退屈な) 毎日が、これからも続きますようにと。