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父と墓詣り

祖父のお墓は、郊外の高台にある。

歩いて登るにはやや険しいところだが、見晴らしのよい土地で、毎年何度かはこうして父や母、妻や息子と一緒にお墓の掃除をして、花を飾る。

ひと息つき、遠くの山々を眺める。

亡くなった人の魂はお墓にはいないと何かの歌で聞いたことがあるけれど、こうして家族で遠くまで出掛け、故人の思い出話をしながら一心に身体を動かしていると、そんなことはどちらでも良いかなという温かい気分になってくる。

やはり思い出されるのは、祖父が元気だった、小さい頃の記憶。考えてみればあの頃の祖父は、今の父くらいの年齢だったのかな。