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そこには慈愛と悲哀との杯がなみなみと充たされている

-その甘美な、牧歌的な、哀愁の沁みとおった心持ちが、もし当時の日本人の心情を反映するならば、この像はまた日本的特質の表現である-

和辻 哲郎 『古寺巡礼』より

かねてから僕は奈良、とりわけ天平年間の美術・工芸品に心惹かれてきた。

なかでも正倉院宝物の美に魅せられることが多い。

恐らくは、あの時代に生きた人々の抱いていた唐や西域への憧憬を、これらの品々を通じて感じるのだと思う。

これまで仏像にはそれ程の執着心はなかったが、先日、とある番組で中宮寺の菩薩半跏像(国宝)を見て、一瞬で心奪われた。

和辻が”黒いつや”と表現するあのツルリとした肌の質感と、菩薩が内包する慈愛と悲哀を、いつかこの目で感じてみたい。

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