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はらっぱのおはなし

遠出しない休日は、息子と絵本を探しに出掛ける。

地元にこじんまりとした絵本専門店があり、息子のために選んでもらった絵本がぴたりとハマって以来、その店に通っている。

これは息子が以前から欲しがっていた本で、虫と自転車を愛する彼にとってはこれ以上ない作品。

購入して以来、父の部屋で寝たいと言ってくる日が増えた。傍らには緑色の絵本。

3周目の途中で息子は眠りについた。

琥珀色のはちみつボールを眺めていたら何だかお腹が空いてきた。

日曜日の朝は、妻にパンケーキを焼いてもらおう。蜂蜜はたっぷりめで。

チリとチリリ

はらっぱのおはなし / どい かや

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朝ごはんは、宿で一番最後に口にするものだから

録りためていたNHKの『美の壺』を観た。

File412は、宿の朝食

若い時分から暇を見つけては夜行列車や鈍行に乗って旅をしてきたが、一番の楽しみは宿の朝食だった。

大してお金のない時代から、宿は少し贅沢をした。自分の脚でたっぷりと町歩きを堪能したら畳の上の布団でぐっすりと眠るのだ。

朝、部屋食の時間までぼーっとしていると、仲居さんが僕のためにせっせと朝ごはんの支度を整えてくれる。

おかずは沢山は要らない。

炊きたてのご飯に小さめの鮭の切り身とお新香と味噌汁があればいい。

白いご飯をあっという間に平らげてしまうと、仲居さんが「おかわり、お持ちしましょうか」とにっこりと微笑む。

…なんてことをテレビの前で思い出していると、この番組を前にも観たことがあることに気付く。再放送なのだ。

読書と同じで、良い作品は、何度味わっても良い。

やはり宿の朝食には湯気が立っていないといけない。

美しい飯が器に盛られるシーンというのは、僕たちのような健啖家にとっては危険過ぎる。