日: 2019年7月5日
君のママはどこにいるの?
スピルバーグ作品には駄作がない。
どの作品も、何度観ても飽きさせない。
なかでも実在した天才詐欺師フランク・W・アバグネイル の自伝小説を題材にした『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は最高傑作のひとつだと思っている。
お洒落でウィットに富んだ冒頭のタイトル・クレジットの数分だけでも観る価値がある。
FBI捜査官のハンラティ(トム・ハンクス)に追われながらも、軽快かつ巧妙なやり口で詐欺を重ねていくアバグネイル (ディカプリオ)。
クリスマスの夜。
You have no one else to call (他に、電話する相手がいないんだろう)のシーン。
こういう表情をさせたら彼に勝る俳優はいない。
僕の好きな物語のメッセージはいつも同じだ。
本当に欲しいものは、手に入らない。