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ことによるとあなたも淋しい人間じゃないですか。

-私は今自分で自分の心臓を破って、その血をあなたの顔に浴びせかけようとしているのです。私の鼓動が停った時、あなたの胸に新しい命が宿ることができるなら-

こころ / 夏目漱石

貴方にとって最も大切な小説は、と問われたら迷いなく漱石の『こころ』と答えるだろう。

ヒトがヒトとして社会で暮らしていく苦悩をこれだけ見事に描き切った物語は、他に存在しない。

友人Kは誰の心にも棲んでいて、いまも誰かの胸をコツコツと叩いている。

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遠い記憶

水族館や昆虫館を訪れた際にいつも驚かされるのは、生物というのはなんと彩り豊かなんだろうということ。

それから気が遠くなる程の大昔から種を保存してきているものがいるということ。

彼らは (もちろん僕も) 個体ごとに見ればそれほど永く生きているわけではないはずなのに、目を合わせると不思議な気分になる。

遠い遠いむかしに会ったことがあるような

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戸がつぎつぎとあなたのために開かれる

-きのう私は、考えること、待つこと、断食することができるとあなたに言いましたが、そんなことは何の役にも立たない、とあなたは思いました。だが、それがなかなか役に立ちます、カマーラよ、だんだんあなたにもわかってくるでしょう-

シッダールタ/ヘルマン・ヘッセ (高橋健二 訳)