気持ちのいい日曜の朝には、教会を思い出す。
米国人のホストファザー (僕の幼なじみのお父さん) は石油メジャーと呼ばれる某大企業に勤めていて、朝の4時〜5時には家を出てオフィスで働き、昼過ぎにはもう帰ってきて僕たちをフットボールやライブハウスに連れ出してくれた。
日曜日には毎週ミサに行くことになっていて、僕もなんとなく皆に混ざって聖書の一節を読んだり、歌ったりして、それが終わると教会の近くの小さなレストランに寄り、家族みんなで食事をした。
とびきりジューシーな肉と、濃厚なドレッシングのかかったサラダ、片手で持てないくらいのカップに入ったコーラ。
歴史も文化も、働き方も違う異国の地で、僕もこういう風に家族ってのを作ればいいのかななんて思ったのを覚えている。
別にクリスチャンでもない僕は、もう日曜日に教会へ出掛けることもないけれど、あんな風に皆で歌ったりすることはもうないのかなと思うと、ちょっぴり寂しさをおぼえたりもする。
それでやっぱり、コーラが飲みたくなるのだ。