『正倉院の世界』。
“大階段”が好きな僕としては入場前から密かにテンションが上がる。
展示品を観ながら、今日観たもののなかには自分が死ぬまでに状態が大きく変わったり、あるいは焼失してしまったりするものもあるかも知れないなと思った。
というより、ただでさえ自然災害が多いこの国で、争乱が続いたこの千数百年を生き抜いた品々をいま見られること自体が奇跡に近いのかもしれない。
限られた撮影可の宝物を試しにカシャリとしてみたものの、何か違うなと思って途中でやめてしまった。
一方で、(この展覧会に限らず) もっと多くの人の目に触れるように、個人による文化財の撮影と転用を広く許可してもいいような気もした。
フェロノサじゃないけど、こういうものはnational treasures (国民の宝)であって、保存の観点からは色々制約もあるのだろうけども、上手な方のTwitterなんかを通じてもっと世の中にシェアするべきでは、とも思う。
そういうのが文化財保護に繋がるってことはないのですかね。
先祖が守ってきた品々の存在自体を知らないまま僕たちが死んでいくのはあまりにも不幸だし、それをひとりひとりが探して歩くには人生は短過ぎる。
撮影禁止についてはフラッシュからの保護などの観点もあるのでしょうが
利害関係(著作権的な)が多分にあるのかな…と。お金は絡んでいますから。
とはいえ本物には敵わないのですけどね…まさに百聞は一見に如かず。
絵画の現物と図録とでは訴えかける力がまるで違います。
そういう切り口で来場を促す方向に舵取りできるといいですね…
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そうですね〜。保護・著作権どちらもあるのでしょうね。図録などもいいなとは思いますけど、やっぱり本物を観たいなと皆が美術館や博物館に足を向けるようにしたいですよね。
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