-奈良の都を平城とも書くのを見て、ナラは当時の輸入の漢語であるように論ぜられた学者もあったがそれは誤りであろうと思う。
山腹の傾斜の比較的ゆるやかなる地、東国にては何の平(たいら)といい、九州南部ではハエと呼ぶ地形を、中国・四国ではすべて”ナル”といっている-
柳田国男 『地名考説』
たとえばその土地に棲みついた記憶みたいなものがあったとして、この百年ほどの短い間に人口が増え(あるいは減り)、古い地名は変わり、多くのビルが建って景観や地形そのものが変わってしまったことで、そういったものの多くは失われたしまったのだろうか。
今も奈良には平城山(ならやま)という駅名があります。難読駅名として有名ですが由来が分かりませんでした。興味深いです。
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ありがとうございます😊
まさに柳田国男の言うところの平=ナラ、ナルの例なのではないでしょうか^^
ちなみに『因幡志』という史料に平地と書いて”ナル”ヂと読ませる箇所があるそうです。
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