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やがて春の雪となって

-朝になると明るい陽の光と森の小鳥の囀り(さえずり)とが私たちを眼覚めさせる。

小鳥は非常に短い旋律を同じ調子でいつまでも繰り返している。

日本の小夜啼鳥 (ナハティガル) と呼ばれている鶯 (うぐいす) も泣いている。

鶯の声はヨーロッパの小夜啼鳥の艶麗 (えんれい) な鳴声に如かないが、しかし、梅花とともに-すなわち冬の尽きる頃には鳴き始めるのである。

桜花の美しさはたちまちにして過ぎ去ってしまった-

ブルーノ・タウト 『日本雑記』

「若い頃はお花になんてそれほど興味なかったんだけどね」と母は言った。

本当に限られた情報のなかで日々を過ごしているのは農村に生きる人々などではなく、季節とともに移ろう自然の風景を見なくなった都会に住む人間かもしれないな、なんて思ったりした。

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