Living

大震災の夜に

9年、というのはとても長い歳月のはずだけれど、あの震災の日のことは忘れていない。

あのとき誰が何を言って、自分がどう行動して何を想ったのか、今でも鮮明に覚えている。

東京の職場にいた僕たちは、同僚の男数名で声を掛け合って女子を自宅へ順番に送り届けながら、おそらくは生涯で一番長い道のりを、色々なことを考えながら歩いた。

道すがら大勢の人が集まった店先のテレビを覗くと、そこにはたったいま東北地方で起きている目を覆うような自然災害の様子がありありと映し出されていた。

家に帰ってからも、不安な夜が明けてまた朝を迎えてからも、各地の甚大な被害を伝える映像は続々と寄せられていた。

僕たちの目の前にある現実の世界は、ある日突然ガラリと音をたてて崩れることがあるし、それはもちろん自分にも、大切な誰かにも、いつでも起こり得ることなのだということを考えずにはいられなかった。

そういう世界を、残りの時間、誰と、どういう風に過ごして生きていきたいかということを考えずにはいられなかった。

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