Lectio 鶯は鳴くかね Posted on 5月 1, 20205月 1, 2020 by 秋月 耕 in Lectio -「ええ毎日のように鳴きます。此処 (ここら) は夏も鳴きます」 「聞きたいな。ちっとも聞えないと猶 (なお) 聞きたい」 「生憎今日は-先刻の雨で何処へ逃げました」 折りから、竈 (へっつい) のうちが、ぱちぱちと鳴って、赤い火が颯 (さつ) と風を起して一尺あまり吹き出す- 夏目漱石 『草枕』 絵画を眺めてるみたいだなといつも思う。いや、音もたしかに聞こえてくる。 漱石の文章を読んでいると、なるほど漢字というのはこのように置くものかといつも感心してしまう。 シェア、フォローはお気軽に。TwitterFacebookいいね:いいね 読み込み中... 関連