Lectio そして今既に老いて疲れ、一切のものを喪失した。私は孤独の椅子を探して、都会の街を放浪して来た。 Posted on 5月 17, 20205月 17, 2020 by 秋月 耕 in Lectio - 午後の三時。広漠とした広間 (ホール) の中で、私はひとり麦酒 (ビール) を飲んでた。 だれも外に客がなく、物の動く影さへもない。 煖炉 (ストーブ) は明るく燃え、扉 (ドア ) の厚い硝子を通して、晩秋の光が侘しく射してた。 白いコンクリートの床、所在のない食卓 (テーブル) 、脚の細い椅子の数数。 ヱビス橋の側に近く、此所の詫しいビヤホールに来て、私は何を待つてるのだらう- 萩原朔太郎 『虚無の歌』 シェア、フォローはお気軽に。TwitterFacebookいいね:いいね 読み込み中... 関連