Lectio

花より雨に

枇杷 (びわ) の実は熟しきって地に落ちて腐った。

厠に行く縁先に南天の木がある。

その花はいかなる暗い雨の日にも雪のように白く咲いて、房のように下っている。

自分は幼少い時、この花の散りつくすまで雨は決して晴れないと語った乳母の詞 (ことば) を思い出した-

永井荷風 『花より雨に』

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