Lectio

だからいまいるアイヌよ、親を大事にしなさい。

「親を大事にしなかった罰として、鳥にしてやる。

この鳥は、食うことのできるのは虫だけ、そして出せる声は、親に音だけを聞かせて食べさせなかった、チタタプを作る音、ロロロッだ。

昼のあいだは、親不孝の恥ずかしさで飛ぶことができないだろう」

萱野 茂 『夜鷹にされた兄弟』

Lectio

島の規則

- だから大陸ではとんでもない思想が生まれ、また、それらに負けない強靭な大思想が育っていく。

獰猛な捕食者に比せられるさまざまな思想と戦い、鍛えぬかれた大思想を大陸の人々は生み出してきたのである。

これは偉大なこととして畏敬したい。

しかし、これらの大思想はゾウのようなものではないか?

これらの思想は、人間が取り組んで幸福に感ずる思考の範囲をはるかに超えて、巨大なサイズになってしまっているのかもしれない。

動物に無理のないサイズがあるように、思想にも人類に似合いのサイズがあるのではないのか? -

本川 達雄 『ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学』

Gastronomie

食べ合わせ

食合禁についてはよく知らないけど

チョコレートは、ナッツ又はベリー (又はその両方) と一緒に食べると、恐ろしく美味しい。

Lectio

私はもちろん、四周に庭を配したこの方丈が好きである。

- 自然のなかに、あるいは自然を模した人工である庭のなかに、こうした抽象的な構成が入り込んでくると、

私たちの眼は、奇妙な反転と眩暈のような心地良い感覚を、覚えずにはいられないのではなかろうか。

私たちはたえず物質を人生によって濾過して見ながら、その見えない隙間に抽象を感じ取っているだけなのだ-

新見 隆 / 庭の幻想 -立原正秋の東福寺

僕たちは物質そのものを得ると同時に何か (抽象) を感じ取っている。

人生がひとつの濾過装置だとしたら、旅こそが最も多くのものを得る機会になるのかもしれない。

IdeaStyle

坐る

小さな頃は旅館やホテル内の探検が好きで、館内に置いてあるソファは何のためにあるのかなといつも思っていた。

朝、少し早めに起きてゆっくり温泉に入り、ロビー階のソファに体重を預けると、全身の力が抜けていくのがわかる。

窓の外からは柔らかな風が入ってくる。

Gastronomie

ミートソース再び

息子との川遊びから帰ると、妻のミートソースが待っていた。

熱々もおいしいけれど、僕は少し冷めたスパゲッティのことも同じように愛している。

隠語好きの我が家ではパルメザンチーズのことは雪、と呼んでいる。

Style

Wall Art

キリン好きとしては足を止めずにはいられない。

この国にはウォールアートがもっとあってもいいと思うのだけど。

GastronomieLectio

ひんやりスイーツ

だいぶ蒸し暑くなってきて

朝晩の散歩も少しずつ歩く距離を短くしている。

その分、風呂にゆっくり浸かったり、小説や雑誌を読んだりする時間が長く取れるようになってきた。

この時期にはやっぱり心が爽やかになりそうなページに目がいく。

我々人間には、目で愉しむ、という能力も備わっている。

SafariSpiel

coelacanth

ガラス越しにシーラカンスを眺めながら、この世界の不思議をおもう。

もちろん太古の昔から個体として生き続けているわけではないけれど、種として4億年という途方もない歳月を生き延びてきたということ。

そしてそれを可能にした地球という惑星。