Lectio そろそろアカーシュの寝る時間だから Posted on 8月 15, 20208月 15, 2020 by 秋月 耕 in Lectio - ほっそりとした光がドアの下に洩れて、父の声が『みどりの卵とハム』を読んでいた。二人でベッドに入っているのだろう。 枕をならべて、真ん中に本があって、父が読む本のページをアカーシュがめくる。 ルーマはほとんど暗記してしまった本だが、父は初めて遭遇したに違いない。 たどたどしくて、文と文のつなぎ目で考えるような間ができる。ふだんの父らしからぬ芝居っ気を込めようとしていた - ジュンパ・ラヒリ 『見知らぬ場所』 シェア、フォローはお気軽に。TwitterFacebookいいね:いいね 読み込み中... 関連