GastronomieLiving

夏色

いつもより家で過ごす時間が長くなり、

空調の効いた部屋に慣れてきてしまったけれど

やっぱりジワジワジワと鳴く蝉の声と

灼けるような陽光を感じなければ

夏が来たという感じがしない。

お店を出ると、どこか遠くから風鈴の音が運ばれてくる。

Lectio

いいよ。簡単なことばかりだ。

- 太陽はすでに空高く登っています。

昼めしまでに、緑の菜っ葉のスープを作らなければなりません。

さて、緑の菜っ葉とはなんでしょうか。緑というからには緑色なのでしょう。

あたりを見まわすと、緑色のものはおかみさんの新しいセーターしかありませんでしたので、

おやじさんはそれを細かく切り刻んで、鍋に入れました-

アンナ・クララ・ティードホルム 『仕事を取りかえたおやじさんとおかみさん』

Lectio

ものを創造すること

-マティスは意外にも画家として比較的遅咲きだったものの、

生涯にわたって実にさまざまなスタイルの絵や彫刻や素描などを数多く残しました。

晩年身体が思うように動かなくなっていたにもかかわらず、

自身の中から湧き上がってくるインスピレーションを形にするために、マティスは常に前へ前へと突き進んでいったわけですが、

アトリエで一人、礼拝堂の壁面のための大きなドローイングに集中する姿から彼の制作にかける意欲が見て取れるはずです-

河内タカ / アートの入り口

画家であった経験は自分にはないけれど、何かを描こうとするとき、目の前にあるものではなく自分の内面にある何かに衝き動かされている、という感覚はなんとなくわかる。

絵画や彫刻だけじゃなくて、あらゆる創造的行為というのは目の前にある物質を使って自身の内側にあるものを表現していく作業なんじゃないかと何となく思っている。

Gastronomie

蕎麦の薬味 (やくみ)

江戸っ子を気取るわけではないけれども、

蕎麦屋を見掛けるとつい入ってしまう。

以前なにかの番組で海老蔵さんが「つゆ」ではなく「水」で食べているのを見て驚いたことがあるけれど

僕はやっぱり辛めのツユに薬味を少しおとしたもので食べたい。

そもそも自分が大根やら山葵で蕎麦を食べるようになるなんて、小さな頃は考えられなかったけれど。

GastronomieLiving

夏を迎える準備

暑くなってくると果物を食べることが増えてくる。

のどが渇いたら単に水を飲めば良いような気もするけれど、

この時期のフルーツの甘みや酸味のなかにはなんとなく梅雨〜初夏のカラダから失われてしまったものが沢山含まれているような気がしている。

ある日、妻の実家から大きなメロンがいくつも送られてくる。

冷蔵庫のなかにあの魅惑的な甘味が並んでいるのかと思うと、それだけでソワソワとしてしまう。

IdeaLiving

住まいというもの

コロナ前と後でなにが変わったかというと

「どう暮らすか」ということを日々考えるようになったことかなと思う。

それは「何に価値を見出して暮らすか」ということでもあるけれど、衣食住とはよく言ったもので、普段触れるもの、口にするもの、寝る場所が生活を決めるんだなということがこの一年でよくわかった。

足裏から伝わる床の感触、窓から入ってくる光の加減、風の抜け具合、そういうひとつひとつが長い年月をかけてそこで暮らす人たちを形づくっていくのかもしれない。

なんてことをモデルルームを見学しながら思ったして。