Style

休日を楽しむ。

息子たちを習い事に送り出して、近くのカフェで小休止。

カフェ文化の浸透によって僕たちが得たものは大きいなとあらためて感じる。

鞄に文庫を一冊入れておけば珈琲を待っているあいだに小さな世界に没入することができるし、手ぶらでも店内の軽妙な音楽に身を委ねながら、ボーッとしていることもできる。

右奥は持ち帰り用に購入したシュガーツイスト。いま食べたっていいんだよ、と誘惑してくる。

さて、午後は何をしようか。

GastronomieStyle

真鯛のソテー

少しゆっくりめのお昼を地元のビストロで。

肉料理も勿論好きだけど、のんびりした休日を味わいたい時は魚料理を選ぶことが多い。

皮のカリッとした感じと白身のフワッとした感じが絶妙でナイフを持った手が止まらなくなる。

Gastronomie

胡桃 (くるみ)

心の洗濯のために温泉へ浸かりに行く。

熱い湯で体をほぐして、水をいっぱい飲んで、蕎麦を食べる。

『くるみだれ』の蕎麦があればいいな、と思っていたら、お店のメニューには『十割蕎麦 くるみだれ』の文字が。

日曜日はこうでなくちゃ。

Gastronomie

秋には秋の

どの季節が好きですか?

と問われたら、僕はたぶん「夏かな」と答える気がするけれど、秋には秋の楽しみがある。

栗やサツマイモなどの甘いもの、キノコや秋刀魚。「季節の旨いもの」が沢山並ぶ。

少し冷える日にはお店に入って温かい飲みものを出してもらう。

ホットチョコレートを (心のなかで) フーフー言いながら楽しむ秋の午後。

Lectio

ヨーロッパが減るといけないから

- さらに画伯はひろいつづけてポケットがいっぱいになったころ、こんどはもとの地面にもどすべく一つずつ落としはじめた。

「ヨーロッパが減るといけないから」

というのが、理由だった。画伯の実感は私にも伝わった。

十六世紀以来、私どもの文化を刺激しつづけてくれたヨーロッパは、

それが尽きるサグレス岬まできてみると、もう地面がこれっぽっちしかないのかというかぼそい思いがしてくる-

司馬遼太郎 / ポルトガル・人と海

Gastronomie

急にマグロ丼が食べたくなって

近くに用事があって築地に立ち寄る。

時計を見ると丁度お昼時でお腹がすいている。

何年か前ならこの辺りは沢山の人が行き交う場所であったのに色々なことが(本当に色々なことが)あって、

今では大抵の店にそれ程待たされることなく入れるようになっている。

ときどき無性に魚が食べたくなる時がある。基本的には焼いたり煮たりしたものではなくて刺身がいい。酢飯と一緒だと尚良い。

その衝動をもっとも簡潔に満たしてくれるのがマグロ丼で、いつか食べにいきたいと密かにストックしているお店がいくつかあって、この店もその一つだった。

なにしろ極上の丼を堪能したあとにはパリパリの海苔をお好みで手巻きにして愉しむこともできるのだから。

Lectio

中世という時代

- 中世という時代規定はあいまいだが、私のイメージでは、西洋・日本をとわず、人間が、しばしば激情に身をまかせた時代といったふうな印象がある。

さらには、中世にあっては、モノやコト、あるいは他者についての質量や事情の認識があいまいで、

そこからうまれる物語も、また外界の情景も、多分にオトギバナシのように荒唐無稽だった。

人智が未発達だったということではない。そういう空白のぶんを大小の宗教がうずめていた。-

司馬遼太郎 / ポーツマスにて

そういう空白とか余白みたいなものがどんどん無くなってきた現代の我々は、一体どこへ向かってるんだろう。

GastronomieStyle

海辺のたのしみ

長男が磯遊びに連れてってというので朝から遠出。

ちょうど大潮ということで湘南の海辺のタイドプールには普段見られない生き物がいっぱい。

お腹がペコペコになったところで、お楽しみの焼き蛤。

刺身と熱々のご飯を頂く前に出てきた若布のヌタも最高においしくて、思わずお酒も頼みたくなっちゃう9月の海辺。

Gastronomie

夏の過ごし方②

暑い、暑い、と言いながら食べ歩く。

知らない町を歩くとお腹が空くし、喉も渇く。

長瀞の鉄道駅から川へと続く商店街の店先で声が掛かる。

大ざるに贅沢に氷が盛られていて、その上にキリッとした佇まいの胡瓜とミョウガ。

若い頃に食べた夏祭りのキュウリの一本漬けとはまた違う大人の味。

Gastronomie

夏の過ごし方①

自分を育ててくれたこの国には四季があって、それぞれの季節にどうしても食べたくなるものがある。

鰻が好きになったのは何歳くらいの頃だったか、もう思い出せないけれど、暑くなってくると身体が「食べたい、食べたい」と毎日訴えてくる。

うな重に肝吸い、冷奴をつけて、座敷の扇風機に夏を感じながら今日に感謝する。

そうそう、山椒も忘れちゃいけない。