Lectio

堤防に立って川の流れを眺めながら、わたしが理解したのはこういうことだ。

- つまり、あらゆる危険をさしひいても、

いつだって、動いているなにかは、止まっているなにかよりもすばらしい。

変化は恒常よりも高潔だ。

動かずにいれば、崩れること、退歩すること、塵となることを避けられない -

オルガ・トカルチュク / 頭のなかの世界

Lectio

自由のない秩序は、つかのま隆盛になって、しばらくつづいたとしても、やがてそれと均衡するものを生み出す。

- 秩序は育てられるものでなければならない。押しつけることはできない。

瞬時のコミュニケーションと革命的な政治流動の時代では、ことにそれが欠かせない。

世界秩序のいかなるシステムも、持続可能であるには、公正であるとして – 指導者ばかりではなく市民にも – 受け入れられなければならない。-

ヘンリー・キッシンジャー / WORLD ORDER (世界秩序)

IdeaLiving

欲求

一歩、外へ出てみると

手で触ってみたいモノに溢れている。

そういう感覚は、産まれたばかりの赤ん坊だけにあるものではないことに最近気付いた。

Lectio

本ばっかり読んでいる子というのは、ある種のさびしさがあるからですよ。

- 本には効き目なんかないんです。

振り返ってみたら効き目があったということにすぎない。

あのときあの本が、自分にとってはああいう意味があったとか、こういう意味があったとか、何十年も経ってから気がつくんですよ -

宮崎駿 『本へのとびら』

Lectio

新幹線で広島につくと、空はいよいよ青かった。駅前に出て、タクシーをひろった。

- 安芸・備後はひろい。

私は三泊四日の予定をたて、小さな町を二カ所だけ選ぼうと思い、地図でさがしてみた -

司馬遼太郎 / 街道をゆく 備後の道

地図を見てその世界を想像する。タクシーの運転手さんとその土地の歴史や「今」について話をする。そして、自分の足で歩く。

いつか自分も、そういう旅の仕方をしてみたいなと思ったりして。

Gastronomie

クリーム

自分が作れないから、というのもあると思うけど、クリーム系のパスタで絶妙な味と触感のものを食べるといつも感心してしまう。

しっとりとした魚介と「あおさ」、それからクリームのパスタ。

時々思い出してしまうと、それ意外のことが考えられなくなってしまう。

Lectio

「ねえ、ぼくは? ぼくは、どこを かけばいいの?」

-「くろくんは、まにあってるよ。」

「きれいに かいたえを くろくされたら、たまらないよ……」

みんなは、くろくんを なかまに いれてくれません-

なかや みわ 『くれよんの くろくん』

思い返してみれば、子供の頃はクレヨンの「黒」はあんまり使わなかったかもしれない。そういえば、色鉛筆の「白」も。

オトナになって子どもと絵を描くようになってはじめて、色の多様さ、ありがたさに気づいたような気もする。それはクレヨンや色鉛筆に限らないか。