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before Facebook

学生時代、友人と訪れたウィーンでひとりのバックパッカーと知り合った。

決して人懐っこくはない僕にとっても彼は年の離れたお兄さんみたいな雰囲気で、その夜は皆で名物のシュニッツェルを食べた。

お互いのざっくりとした旅程を確かめ合うと「僕たちはミュンヘンでまた会えるかもしれないね。そしたらまたご飯でも食べようよ」と言って、そのまま別れた。

翌朝から別々の町へ向かった僕たちは、途中の鉄道の乗り換えが上手くいかず、結局は約束の時間に間に合わなかった。

名前も連絡先も住んでる街すら知らない僕達はもう会えることはないんだなとちょっぴり寂しい気持ちになったけれど、こういうのも人生だなとも思った。

いつかどこかの街なかで、ばったり会えたら素敵だななんて密かに楽しみにしている。

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夏の終わりと、祖母の庭と

この国の夏は、お盆があり、終戦の日があり、死者の季節とも呼ばれるらしい。

僕にとっての夏は、母方の祖母と結びついている。

小さな頃は、毎年夏は母に連れられて田舎にある祖母の家で過ごした。

物心ついた頃には祖父は既に亡くなっていたので僕は”おばあちゃんの家”と呼んでいた。

庭にビニールプールを出してもらったり、まだ結婚前で実家暮らしをしていた叔父 (大きいお兄ちゃん) と虫捕りをして遊んだ。

祖母が亡くなった年の夏、まだ学生だった僕は墓参りを兼ねて祖母の家を片付けるために父と母と出掛けた。

ひと通り作業を終えてしまうと、なんだかこの家が本当に空っぽになってしまったような気がした。

父と母は、畳の上に座って庭を眺めながら何か話をしている。

少し散歩してくるよと両親に伝え、隣地に広がる小さな公園に向かって歩いた。

昔はここから洗濯物を干している祖母が見えたんだけどな。

あぁ、僕のおばあちゃんはもう、この世にはいないんだな。

声をあげて泣いた。

そろそろオトナにならないといけないなと、そのときに思った。

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世界が広いことを教えてくれるんですよ、図鑑というのは。

何かに没頭する時間ほど人生を豊かにしてくれるものはない。

また同様に、何かに熱中する人と接したり、見たりすることも人生の糧になることが多い。NHK『美の壺』の図鑑の回に出演されていた解剖学者の養老先生。

小学生時代に昆虫の世界への扉を開いてくれたという図鑑を、愛おしそうに繰る。

小さい頃から大好きな昆虫採集と研究を今も続けられていて、手に持っているのはご自宅にある昆虫の標本。

孫でも抱くような表情を見せる。

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職業病とか、○○あるあるとか

NHKのドキュメント72時間で、クライミングジムを訪れる人々をインタビューしていた。

いつも”登れる場所”を探す癖がついてしまったという女性が「煉瓦を見掛けると、こういう溝を触って、アッここ握れるなとか、フフフッ」とか言って楽しそうに笑ってて、そういうのいいなって心底思った。

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こどものココロ

“Our greatest natural resource is the minds of our children.”

-Walt Disney

ふと気が付くと、僕も妻もいつのまにか息子と一緒になってディズニーチャンネルを観ている、ということがよくある。