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僕たちはなぜ死ななくてはいけないの?

生まれて一番最初の記憶は、幼なじみの死と結びついている。

記憶のなかの最初の僕は幼なじみとのお別れの会で「お母さん泣かないで」と言っている。

それから月日が経ち、5歳の誕生月のある日、仲良しの同級生と遊んでいるときに、何の前触れもなく涙が出て「いつか終わりが来ること」が怖くなった。

そのとき遊んでいた友だちとはその場で別れた。もう誰とも友だちになんてなりたくないと思った。

父と母に、僕たちはなぜ死ななくてはならないのかと聞いてみたけれど、2人とも首を振るばかりで何も答えてはくれなかった。

年齢を重ねるごとに死への恐怖は薄らいできた。でもまだ答えは見つかっていない。

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そこはもう行ったことあるよ

母とは良くお互いが過去に行った旅行先や美術館の話をした。

「彫刻の森?去年行ったわね。次は●●へ行きたいわ」とかそんな話だ。

先日、とある美術館を久しぶりに訪ねたら、展示品はそれ程変わっていないはずなのに以前とは全く違った印象を受けた。

恐らく変わったのは自分の方なのだろう。

考えてみれば、いつのまにか「一度訪れたからもう行かなくてもいい」という考えに囚われていたのかもしれない。

見たことのない場所へ到達することだけが目的じゃない。

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涼を楽しむ

先週のNHK「美の壷」のテーマは”夏の甘味”。

栖園さんの琥珀流し (月替わり) が取り上げられていて、8月は”冷やしあめ”だそうです。

まさに五感で楽しむもの、といった雰囲気。

夏も盛りになると、母の”ところてん”が無性に食べたくなる。

暇を見つけて実家へ帰ると大概畳にゴロンと寝てしまう。そろそろお茶にしましょうか、という母の声で目を覚ますと、甘党の父にはかりんとう。僕にはところてんがお決まりのコース。

青海苔と、”からし”をきっちり利かせた酢醤油でツルツルっとやると、あぁ、また夏が来たなって思うのだ。

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〆のお茶漬け

-中トロのブツを肴にお酒を飲んだときの締めは決まって”まぐ茶”でしたね。マグロのお茶漬けですよ。

ごはんの上に残ったブツをのせて、あぶった海苔をちぎってのせて、さっとお醤油をかけて、熱いお茶を注いで-

美濃部 美津子 『志ん生の食卓』

著者の美津子さん (五代目 古今亭志ん生のご長女) 曰く、家では決まって『菊正宗』だったそう。

遅い時間に読んではいけない本。

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物語のなかへ浸かる

-子供は、社会で体験することは最初は初めてのことばかりですから混沌としてわけが分からない。

それをどう受け入れていくかというと、自分の知ってる物語にあてはめて整理していくんですね-

井上ひさし / 本の運命

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土曜の丑 (うし) の日ではないけれど

先週食べ損ねたウナギが食べたいわ、と妻にせがまれ、いつものお店へ行ってみると店先に「品切れ」の貼り紙。

あてが外れて街をトボトボと歩いていると、やや寂れた感じの割烹料理屋の店先に「鰻」の文字。

勇気を出して暖簾をくぐり、奥の座敷に通してもらうと、先に鰻重を注文する。

肝吸いはあるかと尋ねると、肝吸いはないがお椀は付く、今日は鱧(はも)になります、とのこと。

その答えに満足して、うなぎを待っている間、”海老しんじょう”などの一品料理を堪能した。

ハモの吸い物には茗荷が入る。

最後に出てきた鰻重は、むっちりと良い具合に蒸してあって、あとは一心不乱に食べた。

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一生懸命やったほうが楽しい

『セブンルール』というドキュメンタリーが好きで、録画しておいて週末にまとめて観るのを楽しみにしている。

“働く女性”にスポットライトを当てて、彼女たちが自身に設定している自分なりのルールを紹介していくという番組。

毎週、7項目出てくるそれは「ルール」というよりは「モノの考え方」に近いもので、いつもいつもハッとさせられる。

6/11(火)放送の矢野尚美さんは、つけ麺屋とクレープ屋をやりながら一児の母として、また妻としてそれぞれに全力投球していた。

7つ目のルールとして”やりたいことは全部100%でやる”というのがあるらしくて、「一生懸命やった方が楽しいでしょ」とニカッと笑った。

自分の子どもに対して、将来こういう学校に行って欲しいとか、こういう職に就いて欲しいとかはないが、何かを一生懸命やることの楽しさだけはわかる人間になって欲しいなと思ったりした。