LivingStyle

列車に乗って

乗り鉄でも撮り鉄でもないけれど

時間に余裕のある休みには

電車でいつもより少し遠くまで行って

山の澄んだ空気や優しい川の音をゆっくり味わって帰ってくる。

こういう過ごし方もたまには良いかもしれない。

Lectio

歴史とは現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話

- 私たちは日々の時間を生きながら、自分の身のまわりで起きていることについて、その時々の評価や判断を無意識ながら下しているものです。

また現在の社会状況に対する評価や判断を下す際、これまた無意識に過去の事例からの類推を行ない、

さらに未来を予測するにあたっては、これまた無意識に過去と現在の事例との対比を行なっています。

そのようなときに、類推され想起され対比される歴史的な事例が、若い人々の頭や心にどれだけ豊かに蓄積されファイリングされているかどうかが決定的に大事なことなのだと私は思います。-

『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』 加藤陽子

IdeaStyle

目の保養

グリーンが家のなかにあると心が安らぐ。

水やりはこれくらいでいいかなとか、日当たりはこれで足りてるかなとか、考えればキリがないわけだけど、

なんだかスルスルスルと時間がすりぬけていってしまいがちなこの時代に自分以外の誰か何かを気遣う時間があるというだけで

ほんの少し豊かな時間を生きているような感じがする。

それにしても世の中には数えきれない程の生物がいて、お店で購入可能な観葉植物だけでもこれだけこれだけ様々な色形のものがいて、

自分が知っている世界というのは世の中のほんの一部分なんだろうなとあらためて思う。

GastronomieStyle

午睡の効用

子どもの頃はなぜだかいつも眠くて、お昼ごはんの後はもちろん、プールの後、おやつの後、旅行中の車や電車、果ては友だちの家でまで長いこと眠りこけてしまうことがあったなと思い出す。

withコロナの時代になって家時間が増え、身体も昔を思い出すのか、昼の12時をまわると巨大な睡魔に襲われるようになった。

そんな時は無理に抗うことはせずに5分でも10分でも目を瞑って横になることにしていて、そうするとやがて温かなプールに浮かんでいるような心持ちになる。

若い頃はこんな時間は無駄だと昼寝はやめ、夜の睡眠時間もなるべく保とうとしていたけれど、十分な睡眠は自分の内面のザラザラしたものを綺麗に取り去ってくれるような感じがする。

満ち足りた気分で世界を眺めると、身の回りのアレコレはそれほど悪くないなと思えてくる。

昼寝の前にカフェインを摂るといいんだよ、と何かで聞いたことがあるが個人的にはその順番は逆が良い。

この短い眠りのあとに、自分で淹れた珈琲をたっぷりと楽しむ時間だってあるのだと想像してみる (実際にはそれ程のんびりもできないとしても) 。

それだけでワクワクとした気分で次の世界を歩んでいける。

Gastronomie

もやし味噌

寒い日、無性に味噌ラーメンが食べたくなる時がある。それと同じくらい脳がモヤシのことを欲している。

濃厚なスープを喉に流し込んでからまずは麺だけてゾゾゾと頂き、もやしの山を崩しながら「さて、この後はどういう流れで食べ進めようか」なんてことを考える瞬間の全能感が堪らない。

味噌に浸したモヤシを味わってから今度は麺と絡めたモヤシを豪快に口に運んでもいいし、最初からホロホロとした食感のチャーシューとシャキシャキのもやしのコンビネーションを楽しんでも良い。

匙を使って鮮やかな七味をモヤシのうえにさらさらと振り掛けた後の味噌ラーメンというのはまた美しい (食べ終えてから写真を撮るのを失念していたことに気付く) 。

GastronomieLiving

フィナンシェ

用事で街に出て、さてそろそろ帰ろうかと思ったところで喫茶の看板に気が付く。

そういえば今日は何だか忙しくて3時のおやつ的なものを食べる時間も無かったのだし、珈琲くらい頂いてから帰ってもバチは当たるまい、と自分に言い聞かせて老舗特有の重い扉を開ける。

ブレンドを頼んでひと息つくとメニューの端の「さくらんぼのケーキ」に目がいく。

いやいやこの後すぐに夕飯だから、と脳内で反論しながらページをめくるとそこには「フィナンシェ」と文字が並ぶ。

フィナンシェ、大好物なんです。

GastronomieStyle

Chocolat chaud

冬になると無性に食べたくなるものが2つあって、ひとつはビーフシチューで、もうひとつはチョコレート。

チョコレートはもちろん固形のものも好きなのだけれど、自分にとってのスペシャルはなんと言ってもホットチョコレート。

風の冷たい2月には温かい飲みものが恋しくなるもの。

珍しく自転車で遠出をしてみたら、通りには今まで気が付かなかった看板と「ショコラショー」の文字。

たまらず自転車を降りて早速オーダーしてみると本日はブラジル産のカカオ、とのこと。

日替わりで産地が違う?

甘い香りのするホットチョコレートを受け取り、ゴクリと一口。

喉元を過ぎる濃厚なチョコレートがゆっくりと心身を暖めてくれる。

ガラスケース越しに見た6個入り程の小さなアソートのひとつでも買っておけば家でも楽しめたのに、とお店を去った今になって後悔している。

IdeaStyle

木工玩具の手触り

小さい頃、公園で大きめの枝を拾い集めては自分の基地に積み上げていた。

ザラザラトゲトゲした枝もあればやけにツルリとした肌の枝もあって、それぞれに武器として名前を付けるだけの特徴を持っていて、飽きずに何日も没頭したのを覚えている。

現代の洗練された木工玩具とは比較にならないようなコレクションではあったけれど、当時の自分にとってはその全てが宝物で、

それから何十年経った今でも、木の温もりを感じながら時々懐かしく思い出したりしている。

Gastronomie

真冬の札幌味噌らーめん

ラーメンという食べものはいつ食べても美味しいものだけど

なんと言っても寒い時期にハフハフ言いながら啜るのが一番。

北海道フェアで見つけた札幌味噌を自宅で堪能する。

毎度の事ながら、ラーメンに入っているメンマとかモヤシって何でこんなに旨いのだろうと感心してしまう。

GastronomieLiving

デコポンのケーキと聞いて。

子どもの習い事の送り迎えの合間、冷え切った心身を暖めようと、前から気になっていた喫茶店を覗いてみる。

居心地の良さそうな半地下のお店は、夜にはバーになるみたい。

注文したブレンドコーヒーが品の良い音を立てて供される頃になって漸く店内の暗さに慣れてきて、少しずつ目の焦点が合うようになる。

週替わりのメニューのところに『デコポンのケーキ』と書かれているのを見つけてまごまごしていると

「シンプルですけど、おいしいですよ」とお店の人が声を掛けてくれる。

僕は頷いて、柑橘の香りを思い浮かべながら残り少なくなってきた珈琲を楽しむ。