IdeaLectio

今から六百万年前、私たちの祖先は木から下りてきた。

- 以来、人類は大半の時間を、あちこち動き回ったり、狩りと採集を行ったり、遊牧民として生活したりしてきた。

村を作って定住するという考えは新たな発明だった。

それを思いついたのは一万三千年前のことであり、それ以降、私たちは放浪生活をやめ、穀物を栽培するようになった。

だから今の私たちが時々、移動不足を幻肢痛のように感じて、遊牧生活に憧れるのも不思議ではない。

遊牧生活の記憶は旅行癖にだけ見られるわけでもない。

私たちは動物の背に乗って移動すると、心が落ち着き安心するのだ-

ペール・アンデション / 「ここではない、どこか」という憧れ

遥かな昔の自分の祖先が遊牧的な民であったかどうかは別として、人類としての共通の記憶みたいなものがあるとすれば

たしかに我々は、気の遠くなるような長い時間をかけて、この広大な世界を他の動物たちと共に彷徨い歩いてきたんだなとあらためて思う。

いつかどこかで野生のウマやゾウに出会うことがあれば、そんなことをまた思い出すかもしれない。

IdeaLiving

オジサン

オジサンと呼ばれる年齢になってはじめてわかったのは

この世界は無数のおじさん (その他、老若男女諸々含む) 達のおかげでなんとか成り立っているのだ、ということ。

将来、自分の子どもから「パパは何の仕事してるの」と聞かれたとして、

「お父さんは電車の運転手だよ。お前たちをあっちの街からこっちの街へ運ぶんだ」

なんて胸を張って言えるような仕事をしてる人達のことを、ちょっぴり羨ましく思った。

僕は一体、社会の何の役に立っているだろうか。

GastronomieSafari

その街の顔

煮詰まってくると何やら無性に街歩きがしたくなってくる。

でもなぜ街を歩くのかと考えると、自分でも良くわからない。

別に川とか山に行けばいいような気がするし、なんなら近所をランニングするだけだって良いような気もする。

なんてことを考えながらブラブラしていると豆大福、という文字がゆらゆら揺れているのが目に入る (もちろん立ち寄って、買って帰る) 。

道の反対側には旨そうなハムやチーズを置いたデリカテッセンが見える (もちろん買って帰る) 。

お店には、ちゃんと人の気配がある。

別に行きつけの店でも知り合いがやってる店でもない。

だけどそこには最低限の人と人との触れ合いがあって、僕はそういうのものを外の世界に求めているのかもしれない。

IdeaLiving

ゴロリ

ウィズコロナの世界では瞑想が人気らしい。

僕も時々それっぽいことをやってみるけれど、体質的に合わないのか、リラックスはできても何となく次への活力みたいなものが湧いてこない。

それよりは、考えごとをしながらでも良いからゆっくり散歩して、歩くのに疲れたら芝生やベンチに少しの間ゴロンとして、空を見上げたりする方が自分にはしっくりくる。

帰り道は、気持ち早足で帰ったりして。

GastronomieIdea

ベホイミのある人生

体調が下り坂なので妻に「鍋焼きうどん」をつくってもらった。

ドラクエで言うと、僕にとってはベホイミに近いかなと思っている。

ホイミは散歩と珈琲とチョコレート。

ベホマは…やっぱり旅行だろうか?

回復魔法なんて使う必要のないくらいの方が幸せと感じる人もいるかもしれないけれど、

日常のちょっとしたところにホイミやベホイミ沢山ある人生の方がなんだか楽しいような気はしている。

Lectio

時間

ナショナルジオグラフィックを久しぶりに読む。

webの世界が構築されるずっと前から僕たちは書物や雑誌を通じて世界を眺めてきたんだよなとあらためて思う。

もちろん人間がつくった文字や写真だけではなくて、例えば化石や地層にも、この惑星の気の遠くなるような時間が閉じ込められている。

Gastronomie

待ち時間はどこへ

純粋に何かを待っている、という時間は世の中からいつの間にか消えてなくなってしまったのかもしれない。

世界は面白そうな雑誌や本で満ちているし、スマートフォンはアレをやれ、コレをやれと次々にタスクを課してくる。

そうこうしているうちにケーキは運ばれてくるし、絶妙なタイミングで紅茶だってやってくる。

IdeaSafari

恵比須尊

エビス様の御利益については詳しくないけど

思わず拝みたくなる気持ちはわかる。

やっぱりあの「まろやかさ」が人々を惹きつけるんだろうか。

IdeaLiving

音や色彩

子供と接するときに痛感するのが、

オトナになる過程で、世の中にある「いい音」だったり「素敵な色合い」だったり、それらを発見したときの驚きや喜びみたいなものを

いつの間にかどこかへ失くしてきてしまっていたなということ。