Lectio

コクリコ坂

-ゆるい坂を おりてゆけば

夏色の風に あえるかしら

おそい午後を 行き交うひと

夏色の夢を はこぶかしら

夕陽のなか 呼んでみたら

やさしいあなたに 逢えるかしら-

生まれ育った地を離れ、初めて移り住んだ街を見た父が「世の中にはこんなに平坦な土地があるんだ」と思ったという話を小さな頃に聞かされて、それから長い間印象に残っていた。

その言葉の意味がわかったのはずっと後になってからだけど、

若い頃の父が立った坂の向こうには何が見えたのだろう。

LectioLiving

数遊び

エリック・カール『1、2、3どうぶつえんへ』

好きな数字、というのは小さな子どもにもあるらしい。

仲の良いお友だちが住んでる部屋の階数だとか、誕生月だとかで何となく親密な感じがしてくる数字もあるし、単にアラビア数字のこの形が好き、というのもある。

大人になってからも、実務的なところでいくつかの数字に一喜一憂したり、験 (げん) を担いでみたり、偶然の一致に勝手に運命的なものを感じたりもする。

僕のラッキーナンバーは、今はまだ言わない。

SafariStyle

おうま

馬のフォルムというのは、それが静止した画だとしても何か訴えかけてくるところがある。

先日、子どもを連れて大学の馬術部主宰の乗馬体験会を訪れた。

馬の背中に乗って、いっとき父の背より高い所から世界を眺める息子の表情はどことなく大人びて見えた。

LectioLiving

春を待ってるの

もちろんベッドになんて入ってなくてもいいから、いつかクマのような大型の動物が複数で冬眠しているところを見てみたい。

冬の暖かい日には子どもから「もう春?」といつも尋ねられる。

ダンゴムシや他の虫たちはどこへ行ったのと聞かれた際に、春になるまで土の中で眠っているんだよと答えたことがある。

彼は春を待っているらしい。

僕も同じ気持ちでいる。