
乗り鉄でも撮り鉄でもないけれど
時間に余裕のある休みには
電車でいつもより少し遠くまで行って
山の澄んだ空気や優しい川の音をゆっくり味わって帰ってくる。
こういう過ごし方もたまには良いかもしれない。
乗り鉄でも撮り鉄でもないけれど
時間に余裕のある休みには
電車でいつもより少し遠くまで行って
山の澄んだ空気や優しい川の音をゆっくり味わって帰ってくる。
こういう過ごし方もたまには良いかもしれない。
「最近の日本酒は本当に美味しくなった」と言われる。
実際に酒屋さんを訪れてもキリッとした辛口のお酒ばかりではなくて、華やかな味のものや旨み、甘みを感じられるものも置かれているし、
ボトルデザインもお洒落なものが増えてきて、女性にも日本酒ファンが増えたことは生産者にとっても嬉しいことだろう。
だからといって、父や祖父がその昔ワイワイやりながら呑んでいたお酒がおいしくなかったかと言えば、そうではないんだろうな。
その時代その時代の人々の暮らしに合ったお酒を生産者が作ってきたし、これからもそうなんだろうな。
長い間リビング用のティッシュケースを探した末に、
「そもそも木やプラスチックの箱に拘る必要もないのだ」ということに漸く気付いた。
以前フォルクスワーゲンのピックアップトラックのミニカーを買ったお店を再訪してみると、そこで運命の出会いが。
息子と父は言葉も交わさずにレジへ走ることになった。
それにしても、ヨーロッパ車のデザインが我々のような異文化で育った民族をも魅了するっていうこと自体なかなか凄いことだよな、なんてあらためて感心してしまった。
雑誌で見かけたHOHNERのハーモニカがどうしても欲しくなって、こども達にお揃いでプレゼントしてしまった。
生まれて初めて吹く子供たちの、途切れ途切れの美しい音色が僕を懐かしいあの頃に連れていってくれる。
実家に帰るときは、なにかしらお酒を買っていくことにしている。
記憶のなかの若い父は毎日晩酌をしていたし、歳をとって量は減らしたようだけれど、その分なにやら楽しそうに呑むようになった。
ひさしぶりに帰ると以前この家で過ごした頃のことを忘れたようにソワソワとしてしまうのだけど、定番のおつまみが出てくる頃にはすっかり馴染んでいる。
昔と変わったのは、僕がワインをあけると「私も少し頂こうかしら」と母も時々仲間に加わるようになったことだろうか。
ひさしぶりに実家へ戻る用事があって、結婚してからはこういう機会もなかなか無いので一泊させてもらうことに。
父から「夕飯は思い切って●● (地元の名店) の鰻弁当にしようか」とLINEが入る。
もうあと何時間かで大好物のウナギが食べられるかと思うと、片道1時間ちょっとのドライブが随分楽しく感じられるもので、
幸福感みたいなものは案外かんたんに得られるものなのかもしれないと思ったりした。
ふるさと納税でイチゴを頂いた。
シャクシャクとした食感を皆で愉しんで、残りは妻がジャムにしてくれた。
それをグラスに少しとって、上から牛乳をたっぷりと。
朝から苺ミルクとは、なんて思いながらゴクゴクと飲み干してしまった。
こども達にとっては、混ぜたり捏ねたり焼いたりっていう工程は全てが愉しい時間なんだろうな。
子どもの頃キッチンに立たせてもらえなかった僕としては、なんだか羨ましくもある。
前日に街へ買い出しに出掛けた際、専門店こ冷凍クロワッサンが目にとまる。
そうだコレ前から食べてみたかったやつだよねと息子と目を合わせながら買い物籠にドサドサと入れる。
あら、たまには良いわねと笑顔を見せる妻。
なんとなくホクホクとした気分で気持ち早めに寝て、朝起きるとキッチンからクロワッサンの焼ける香ばしいにおいが届く。
スクランブルエッグと妻が買っておいてくれた旬のイチゴを添えて、皆でふっくらと焼けたクロワッサンにかぶりつく。
ここにおいしい紅茶かとびきりフレッシュなジュースでもあればもう完璧なのかも?いや、やっぱりこんな感じでいいんだろうななんて思ったりして。
子どもたちにとって、いつか帰ることができる場所を確保しておいてあげることは大切なことなんだろうな。
いや、それは子どもたちだけじゃなくて、僕たちオトナにとってもそうかもしれない。