Living

モノの値段

妻か母にプレゼントするとき以外に花の値段というものをあまり意識する機会がなかったのだけど

あらためて見ると、花ってこんなに安価で手に入るんだなと驚いた。

生産者が丹精込めて育てたリーガーベコニアが一鉢350円とかで取引されていても、これに関わる人々の生活がちゃんと成り立つものなんだなと。

(もちろん育ててる花は一種類じゃなかったり、生産量が多いところもあるだろうけど、果たして生産者の取り分は?物流会社や花屋さんの取り分は?)

業務用で儲けが出るんだよ、とか、あるいは一般消費者向けの方が実は利幅は大きいんだよとかあるのかな。

いずれにしても、このところ花屋を覗いてる人が増えた気がして、なぜかちょっと嬉しい。

Safari

シャッター

夜遅い時間、シャッターがおりた後の商店街を眺めながらボーッとするのも街歩きの楽しみのひとつ。

格子のような門扉が付いたお店やガラガラと下げるシャッターのみというお店や明かりが落ちるだけというお店、それぞれに目を楽しませてくれる。

店を閉めたあと、従業員たちが安堵の表情で談笑してる姿なんかを見掛けると、意味もなく嬉しくなったりする。

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ニューヨーク

学生時代の終わりに、ひとりでニューヨークを訪れた。

お金もろくに持っていなかったから、ユースのドミトリーに荷物を置いて毎日美術館に通い、脚が動かなくなったら外に出てホットドッグで簡単に食事を済ませ、また街を歩いた。

居抜きで入った華やかなショップが営業している古い建物やロングランのミュージカルを覗いたり、道端のぼろぼろのゴミ箱や映画で観たことのある摩天楼を眺めたりしながら、この世界はなんて広くて深いんだろうと思った。

雨に濡れたアスファルトと、傘を差してバスを待つ親子を見ながら、生まれて初めて寂しいと思った。

自分にもこういう感情があるんだということに初めて気付いた。

気に入っていた大きめのフードパーカーは同部屋の若者に譲った。

もうそろそろ外の世界に出てもいい頃なんだろうなと思った。

Safari

カラフル

理由はわからないけど、この頃やけに黄色とかオレンジ色に惹かれてる。

いつかブエノスアイレスとかバルパライソとかカラフルな街を歩いてみたい。

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明かりが消えるとき

用事を済ませて腕時計を見ると、もうそろそろ仕事を切り上げても良い時間だった。

向こうの背の高いオフィスビルの明かりが、ひとつ、またひとつと消えていった。

最後に部屋を出る社員がパチリと明かりを落とし、鍵をかけ、家路につく姿を想像してみた。

早く息子たちの顔が見たいと思った。