IdeaSafari

いい靴

風のあまり強くない冬の晴れ間なんかに長い時間をかけて散歩していると、

ハイデルベルクを訪れた時のことを思い出す。

中央駅の近くで朝食を食べてしまうと、その日いちにち、何ひとつ予定が入っていない。

お金もないから別に土産ものを探すでもなく旧市街をただひたすら歩く。

お腹が空いたところでカリーヴルストだの、ザワークラウトだのを食べながらひと休みし、また延々と歩いた。

夕方、これだけ歩いても全然脚が痛くならないなんてとちょつと気を良くして宿へ戻ると、「君はいい靴を履いてるね」と相部屋の仲間 (イタリア人だったかな) が言ってくれた。

メーカーも、どこで買ったかすらも思い出せないようなスニーカーだったし、長いこと履いてきたせいで幾分擦り切れてはいたけれど、頑丈で、僕の足によく馴染んでいた。

そう言われてみればそうかもしれないなと思いながら、礼を言ってベッドに潜り込んだ。

Gastronomie

トーストの一種

フレンチトーストというのは “おやつ” なんだと長いこと信じてきたけど、ランチメニューにもなるんだな。

コレも勿論おいしいけど、サクッとした感じのヤツも好きだったりする。

IdeaMusica

Sentimental #3. JUDY AND MARY

ジュディマリを聴くと、修学旅行で行った京都を思い出す。

クラスの少し進んだヤツがノートパソコンを持ち込んでくれたおかげで、僕たちの修学旅行は途方もなく彩り豊かなものになった。

まだ便利なサイトなんかない時代で、そいつのミュージックライブラリから好きな曲を選曲しては、あーだこーだ言い合うだけではあったけれど。

夜にはお決まりの恋話 (こいばな) になって、誰が誰を好きだとか、お前いま行って告白して来いだとか、今思えば最高にくだらない、それでいて当時最大の関心事で盛り上がる。

だから僕がこの古い都の、町としての本当の魅力を知ったのは、もっとずっと後のことだ。