LivingMusica

ハーモニカ

雑誌で見かけたHOHNERのハーモニカがどうしても欲しくなって、こども達にお揃いでプレゼントしてしまった。

生まれて初めて吹く子供たちの、途切れ途切れの美しい音色が僕を懐かしいあの頃に連れていってくれる。

GastronomieLiving

父と母と家

実家に帰るときは、なにかしらお酒を買っていくことにしている。

記憶のなかの若い父は毎日晩酌をしていたし、歳をとって量は減らしたようだけれど、その分なにやら楽しそうに呑むようになった。

ひさしぶりに帰ると以前この家で過ごした頃のことを忘れたようにソワソワとしてしまうのだけど、定番のおつまみが出てくる頃にはすっかり馴染んでいる。

昔と変わったのは、僕がワインをあけると「私も少し頂こうかしら」と母も時々仲間に加わるようになったことだろうか。

Lectio

いつのまにか ねむくなるまで

レオ=レオニ 『あそぼうよ』訳 谷川俊太郎

学生時代それほどハナシ好きだったかというとそうでもなかったと思うけれど、

僕たちの世代の青春は携帯電話の普及期にあって、

眠気をガマンしながら携帯電話や実家の電話の受話器を握りしめて何だか良くわからないことを語り合ったあの時間は

やっぱり僕にとっても大切な時間だったんだなと、今になって思う。

IdeaSafari

旅のとも

自分にとっての「読書に適した場所」はどこだろうと考えたときに、

一番最初に頭に浮かんだのは「列車の中」だった。

なかでも最も深く本の世界に入り込めたのは寝台列車の中だったような気がする。

学生の頃から旅に出るのは決まって夏から秋にかけてのまだ暖かい季節だったから、暇を見つけては小さめの鞄に最小限の着替えと何冊かの本だけを詰めて列車に飛び乗った。

今まで読んだ小説のうちのいくつかは、その物語性とは関係なく、その時々の旅の記憶みたいなものと結び付いている。

とりわけ、夜の車窓から眺めた街の光と。

GastronomieLiving

お弁当

大昔に僕が通っていた幼稚園は弁当持参の園ではなかったから、息子のように、蓋を開けて「わぁっ」となった思い出は自分には無い。

でも、高校生になって、白飯とおかずをギュウギュウに詰めてもらった弁当を開けて、フムフム言いながら猛スピードで食べた記憶は鮮明に残っている。

ふん。

Gastronomie

父の真似

父の晩酌のときに供されていた日替わりの ” おつまみ ” の数々。

いつか枝豆を山盛り食べてみたい、と子どもの頃に思っていたけど、いつの間にか叶ってることに気付いた。

Gastronomie

心太 (ところてん)

甘味処のメニューで見かけたので、久しぶりに。

昔からこの「ところてん」という食べものが好きで、母のなかでも僕の大好物として設定されている (実際そうだけど) ので、実家に帰ると季節に関係なく出てくる。

お店で食べるときは辛子を少し多めで。

Living

ショートカット

「君みたいな綺麗な子は短い髪の方が似合うよ。絶対」

次に会ったとき、彼女は肩上くらいの長さの (彼女にとっての)ショートになっていて、

いつもの7割くらいの笑顔で「どうかな」と聞いてきた。

僕はあっけなく恋に落ちて、その後の人生の半分くらいはその時に決まった。