Lectio

いつのまにか ねむくなるまで

レオ=レオニ 『あそぼうよ』訳 谷川俊太郎

学生時代それほどハナシ好きだったかというとそうでもなかったと思うけれど、

僕たちの世代の青春は携帯電話の普及期にあって、

眠気をガマンしながら携帯電話や実家の電話の受話器を握りしめて何だか良くわからないことを語り合ったあの時間は

やっぱり僕にとっても大切な時間だったんだなと、今になって思う。

IdeaSafari

旅のとも

自分にとっての「読書に適した場所」はどこだろうと考えたときに、

一番最初に頭に浮かんだのは「列車の中」だった。

なかでも最も深く本の世界に入り込めたのは寝台列車の中だったような気がする。

学生の頃から旅に出るのは決まって夏から秋にかけてのまだ暖かい季節だったから、暇を見つけては小さめの鞄に最小限の着替えと何冊かの本だけを詰めて列車に飛び乗った。

今まで読んだ小説のうちのいくつかは、その物語性とは関係なく、その時々の旅の記憶みたいなものと結び付いている。

とりわけ、夜の車窓から眺めた街の光と。

GastronomieLiving

お弁当

大昔に僕が通っていた幼稚園は弁当持参の園ではなかったから、息子のように、蓋を開けて「わぁっ」となった思い出は自分には無い。

でも、高校生になって、白飯とおかずをギュウギュウに詰めてもらった弁当を開けて、フムフム言いながら猛スピードで食べた記憶は鮮明に残っている。

ふん。

Gastronomie

父の真似

父の晩酌のときに供されていた日替わりの ” おつまみ ” の数々。

いつか枝豆を山盛り食べてみたい、と子どもの頃に思っていたけど、いつの間にか叶ってることに気付いた。

Gastronomie

心太 (ところてん)

甘味処のメニューで見かけたので、久しぶりに。

昔からこの「ところてん」という食べものが好きで、母のなかでも僕の大好物として設定されている (実際そうだけど) ので、実家に帰ると季節に関係なく出てくる。

お店で食べるときは辛子を少し多めで。

Living

ショートカット

「君みたいな綺麗な子は短い髪の方が似合うよ。絶対」

次に会ったとき、彼女は肩上くらいの長さの (彼女にとっての)ショートになっていて、

いつもの7割くらいの笑顔で「どうかな」と聞いてきた。

僕はあっけなく恋に落ちて、その後の人生の半分くらいはその時に決まった。

Gastronomie

サンドイッチ

僕はトマトの入ったサンドイッチが好きで、朝食のためにパン屋へ行くときにはほとんどの場合これを選ぶ (たまにカレーパンも加わる)。

きっかけは小学生の頃、後に仲良しになる転校生の弁当がサンドイッチで、(もちろん母には内緒で) 交換してもらったそのサンドイッチがとんでもなく美味しかったからだ。

中には厚めにスライスしたトマトとちょっぴりのキュウリ、それからたっぷりのバター。

時間が経ってしっとりしたパン生地からトマトが溢れてこないように上を向いて食べたのを今でも覚えている。

あの時を超える悦びを味わいたくて、おいしいサンドイッチ (できればトマトがたっぷり入ったやつ)をいつも探している。

LivingStyle

ロータス&ジャスミン

クナイプのバスソルトを試し始めてまだ日は浅いけど、早くもハマりそうな気配はある。

Lotusという文字を見て、何年か前に訪れたハノイをぼんやりと思い出しながら赤紫色の鮮やかな粉をバスタブに入れる。

香りというのは、心をほんの数秒間だけ、どこかへワープさせてくれる効果があるかもしれない。